世界選手権での学び(ラン)
バイク終えてトランジションへ
すでに結構な量のバイクが停まっております。
スタート前は前輪を手前に、ランへ行く時は後輪を手前に、と前日の説明されたので、そのように置く。
(が、バイク回収時は前輪が手前になっておりました。。。)
ジャケット脱ぐびしょびしょでめちゃ重い。
汗が浸みたんでしょうか、よくわからないままトランジションバッグに突っ込みます。
靴下は濡れてなかったので、そのままにしてランニングシューズ履いてスタート。
出た。応援の人いっぱい。プレッシャー係るから嫌いです(^^;)
気管支と肺が心配なので、とにかくゆっくり大きな呼吸を心掛ける。
が、取り込める酸素が足りないのか、心臓がバクバク言っているのがわかる。めちゃ苦しい。
溜まらず、歩く。あー、終わった~と、悟りました。
抜いていく選手や観客からカモン!とか声かけられる。。。
もうサンキューとしか返せません。
ユニフォームに国名も名前も書いてあるから、カモンジャパン!とか名前とかで声援されるのも超ツライw
晒し首しつつの市中引き回し30キロの刑です。
完走メダル欲しいよな、うん、欲しい。
ごまかしながら進むにはあまりに長い距離。とりあえず、メガネとタオルを大変恐縮ですが、中島監督にお預けしました。
日差しが結構きついので、日向は走り、日陰は歩くことに。
走ると、背骨から一定のリズムでポコポコ音が聞こえます。
結局なんの音がわからずに2周目から聞こえなくなりました。。。
コース前半と後半は舗装路、中盤はトレイル風な道。林の中を歩く(走るw)のは気持がいい。
3周回なので、のべ何人に抜かれたのでしょう。多分1000人以上。
脚は動くんだけど、とにかく苦しい。
あーエイジ最下位だぁ~とか、しんどくても最後の3キロぐらいはいつも走れるよなぁ~とか思いつつも、29キロ近くまではちょっと走ってはすぐ歩くの繰り返し。。。
で、29キロ地点近くにきたら、なんと目の前に同じエイジと思われるBIBナンバーを脚につけた選手が歩いているではないか!
おおお、もしかして最下位脱出できる???
これは、意地でも抜くしかないと、心を決める。
走って、躱す。すると後ろから乱れた呼吸音が!
げ、付いてきた。
もう熾烈なビリ争い。
絶対後ろを振り向いてはいけない。
必至になって逃げる。呼吸音は聞こえる。
1000メートルぐらいのはずが長い長い。
苦しい、苦しい。
最後のエイドもスルーしてとにかく抜かれないことに必死。
ふり返って距離を確認したいが、それをやったら相手に弱い所を見せてしまう。
ゴールが近づいてくるが、相手の呼吸音は聞こえる。
ゴールと周回が分かれるところに、日本人女性がいる。
これは聞くしかないと、絞り込むような声で「後ろどのくらい離れてます?」
怪訝そうな顔して「50mぐらいでしょうか」
えええ??
ふり返ったら誰もいない。
どうやら幻聴だったらしい。
ちょっとペース落としてゴールへ。
そのままぶっ倒れる(^^;)
しばらく経って呼吸が落ち着いたので、振り返ったら、抜いた同じエイジのおっちゃんは、周回コースへwww
なんのことはない、もう1周残っていた。(結局時間オーバーでDNFだった模様)
死にそうな思いして走ってもなんの意味もありませんでしたwww
おかげさまで、日本に帰って来ても、階段上ると息がすごく切れるんですが。。。。
PS:
もらったメダル、ビトリアほどかっこよくなかった。
最初から知っていたら多分バイク終わったところでDNFでしたw
タイムは散々でしたが、レースは頑張れた。
チームの皆さんから心配と声援を、チームのご家族の皆さんからはたくさんの応援を頂きありがたい限りです。
体調不良でレース前日のパスタパーティもアワード後のパーティも参加できませんでしたが、チームJAPANのメンバーの皆さんと楽しい交流もできたので、また来年以降資格を取って、カナダかデンマークの大会に参加したいところです。
レース前後三日間あまりまともに食事をしなかったので、3キロ痩せられたのは大成果でした。(このまま維持できれば)